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第4話「かっ飛ばせ!!高速マシン」(Bパート)

Posted by 桜埜春佑 on 24.2013 召獣戦隊マジックフォース 0 comments 0 trackback
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「あーっ、くそーっ!!」
「落ち着け、鉄哉!!暴れたって何にも解決しないぞ!!」
 一時退却し、地下基地へと戻ってきたマジックフォース。だが、その中で鉄哉は荒れているところを健次に窘められていた。
「でもあのモンスターなんだったんだろう?ただバイクに乗っているだけだったよ。」
「まるであたしたちが目に入っていないみたいだったわね。」
 鉄哉が荒れていた理由。それはカオスモンスター「バイクカオス」に相手にされなかったからだ。だが、あかりが言うにはバイクカオスには自分たちの姿が見えていないようだった。
「みんな、荒れている場合じゃないわよ。」
「そうだ。暴走しているうえに巨大化なんてされたらモンスター化している人間は死んでしまう。それは前回の戦いで解っているはずだ!!」
「そうだったわね…。」
 しかし、考え込む四人の前にゼムスと聖歌が入ってきた。そう、早くモンスター化している人間を元に戻さなければならないことだ。カオスモンスターになった人間は巨大化したらそれと同時に命を削る。だから巨大化する前に元の姿に戻さなければならないのだ。
「止めよう…!!」
「翔助!?」
 すると、そんな中で一人だけ沈黙していた翔助が一言「敵の足を止めよう」と呟いた。
「カオスモンスターは負の力によってモンスター化するんだろ?だったらあのモンスターにも何かモンスター化する理由があるはずだ。だったら暴走を止めさせて理由を聞こう!!」
 翔助はカオスモンスターになった人間は六つの負の力によって自信をモンスター化させることに着目して、バイクカオスがモンスター化した理由を知るために彼の暴走を止めさせようと言う。
「じゃあ訊くが、どうやって止めるんだ?」
「そうだ、あいつは俺たちにも気づいていなかったんだぞ!?」
「止める前に相手に気づかれていないんじゃ意味がないよ!!」
 しかし、当然とも呼べる壁が立ちふさがった。それはどうやってバイクカオスを止めるのかであった。
「それについては強一郎さんが言っていた言葉を利用して考えているところだ。」
「マジックフォース選抜試験には実技だけじゃなくて学科もあったっていうあれ?」
「そうだ、これって相手の考えを予想して裏をかけっていう意味じゃないのか!?」
「なるほど。」
 翔助はプロレスジムで強一郎に言われたことを理解し、それを応用して作戦を考えていた。彼はこの言葉「は相手の考えを予想して先を読んで行動しろ」という意味合いが込められているのだと理解した。
「そうか、強一郎がそんなことを…。」
 ゼムスは強一郎がマジックフォースに対して敵の行動を読むというヒントを与えたことを聞いてある思いが過ぎった。
 それからマジックフォースは「どうすれば敵の暴走を止めることができるのか」と議論を続けた。
「よし、これで行こう!!」
 そして、何時間にも及ぶ会議の末にようやく一つの答えを導き出した。
「ゼムス…さっきは探査用の召獣を使ってモンスターを見つけ出したんですよね?」
「そうだけど!?」
「お願いがあります。その召獣で敵の動きを追ってください!!」
 マジックフォースは長い会議の末に導き出した作戦は敵を探す役割を持つ召獣を使って敵の動きを追うことだった。
「理由を聞こうか…。」
「俺たち、強一郎さんに敵の考えを読めと言われました。自分自身で敵の裏をかいて作戦を考えろということだったんだと思ったんです。でも人に頼らず自分自身で探し出せとも言われました」
 マジックフォースは強一郎が言った「敵の考え」を読めという言葉を真意は「自分でさらに敵の裏をかく作戦を考えろ。そして、誰にも答えを求めずに自分自身でその答えを探し出せ」という意味が込められていたことを理解した。
「でも助けを求めるのと協力を求めるのとでは意味合いが違います。自分自身で考えろとは言われたましたけど、協力してもらうなとは言われていません。あのモンスターの暴走を止めるためにはボクたちだけでは成しえません。だから、協力してほしいんです。」
 しかし、強一郎は自分自身で作戦を練って相手の裏をかけとは言ったが、「その作戦を自分自身だけで成しえろ」とまでは言っていなかった。
このもう一つの意味合いも理解したマジックフォースは探査用の召獣を使って敵を追い込む作戦を思いついた。
だが、それにはゼムスや聖歌に協力を求めることが不可欠であった。だから、ゼムスたちの力が必要だったのだ。
「聖歌…SRS本部にマジックスワロー(探査用召獣)の使用許可を貰ってくれ。」
「分かったわ。」
「ありがとう、ゼムス…。」
 ゼムスと聖歌はマジックフォースが見つけ出した答えを理解したのか、探査用召獣の使用を許可した。
「でもどうしよう…強一郎さんの言葉の意味が間違っていたら…。」
 だが、ジョンは一つだけ不安になった。それは強一郎が言った言葉の意味が違うかもしれないということだ。自分たちで作戦を導き出すところまでは言われた言葉を理解して導き出した答えだが、その作戦のよる第三者の介入までは独断で導いだした答えだからだ。
「その時はみんなで謝ろう。多分げんこつは覚悟だけどな。」
 これに対して翔助は「もし間違っていたらみんなで謝ろう」と答えた。この作戦は自分たち五人で導き出した作戦であるため連帯責任でもあるからだ。
「あら、あなたたちだけの責任じゃないわよ。」
「そうさ、僕たちにも責任はある。マジックスワローの使用許可を言い出したのは僕の独断だからね。」
 しかし、これにゼムスと聖歌も名乗りを上げた。探査用召獣の使用を許したのは自分たちの独断であるためだ。
「みんな、作戦は決まったな。」
「はい!!」
 こうしてマジックフォースとゼムスたちが力を合わせた作戦が開始された。
「あっ、そうだ。みんな地上に出てくれ」
「地上?」
「なんだろう?」
 すると、ゼムスは戦いに赴こうとするマジックフォースに対してこの地下基地の上にある地上に来るように言った。
 マジックフォースはなにがあるのか解らなかったが、ゼムスの言葉に従って地下基地を出て地上へと上がった。
                        2
「こ…これは…。」
 地上へと上がったマジックフォース。そこには彼らも驚く光景が目の前に広がっていた。
「驚いたかい!?これはマジックフォース専用の移動マシン“マジックマシン”さ。」
 そこには一台のバイクと二台のサイドカーがあった。ゼムスのよるとこの三台のマシンはマジックフォースになった人間のために用意されたマシンだという。
「日本全土を掌握しているデスカオスはどこで非道を行うか判らない。沖縄の時もあれば北海道の時もある。このマシンはそんな時に対処するために造られたものなんだ。」
 ゼムスはこの三台のマシンはデスカオスが関東外で暴虐を行った時に素早く現場に駆けつけるために造られたものだとマジックフォースに伝えた。
「このマシンを俺たちに…」
「すげえ…」
「カッコいい…!!」
「本当にいいのかしら…」
 一方、マジックフォースは目の前に用意された移動用マシンに言葉が出ない様子であった。
「ゼムス、なんでここまでしてくれるんですか?」
 翔助はただ一体のカオスモンスターの暴走を止めるだけの作戦なのになぜ移動用マシンまで用意してくれるのか疑問に思った。
「僕はこれを使うときがいつか来るかもしれないと思っていた。それが今来たと思っている。それに僕たちは君たちなら平和を取り戻すことができると思っているよ。」
 しかし、ゼムスはこの三台のマシンを使う時が来ることをわかっていた。そして、その時が今のこの場面だと言う。
 ゼムスたちがここまでしてくれる理由はマジックフォースの五人ならデスカオスによって奪われた日本の平和を取り戻せると信じていたからであった。
 だからゼムスはマジックフォースに三台のマジックマシンを貸し与えることにしたのだった。
「みんな…健闘を祈る!!」
「おっ!!」
「ほっ!!」
「おっと!!」
「これは?」
「それぞれのマシンを動かすためのキーだ」
 ゼムスは「健闘を祈る」と言ってマジックマシンを起動させるための三本のキーを投げた。キーはそれぞれ赤、青、黄の三色に色が分けられていて、それぞれ翔助、健次、鉄哉の三人が自分と同じメンバーカラーのキーを受け取った。
「翔助くん、マジックマシン01の運転はきみに任せる。」
「了解!!」
 ゼムスは翔助に「マジックマシン01」と名付けられたバイクの運転を任せた。翔助はそれを引き受けた。翔助が手にした赤いキーの頭部には「01」と書かれていた。
「健次くん、あなたは02の運転手よ。あかりちゃんはそのサイド席に乗ってね。」
「任せてください。」
「分かりました。」
 次に聖歌が左側にサイド席があるサイドカー「マジックマシン02」の運転手を健次に抜擢し、あかりのそのサイド席に搭乗するようにいった。健次が手にした青いキーの頭部には「02」と書かれていた。
「…ってことは俺が最後に残った03の運転手か!!ジョン、振り落とされんなよ!!」
「言ってくれるね!!ボクを見くびらないでよね!!」
 そして、最後に残った右側にサイド席があるサイドカー「マジックマシン03」の運転を鉄哉が担い、ジョンがサイド席に搭乗することになった。鉄哉が手にした黄色いキーの頭部には「03」と書かれていた。
「よし、みんな!!ここからが本番だ!!準備はいいか!!」
「当然だ!!」
「任せとけ!!」
「準備オッケーよ!!」
「いつでも行けるよ!!」
「変身だ!!」
「マジックチェンジ!!」
 そして、再び戦う姿勢を見せたマジックフォースは翔助を中心として、変身した。
「搭乗!!」
 変身したマジックフォースはレッドの号令で3台のマジックマシンに搭乗し、それぞれの席へとついた。
「健次、あかり!!席に間違いはないか!?」
「当たり前だ!!」
「ばっちりよ!!」
「鉄哉とジョンは大丈夫か!!」
「オッケーだぜ!!」
「乗り心地最高だよ!!」
 レッドはブルーとピンク、イエローとグリーンとそれぞれに座る位置を確認して間違いがないことが確認できた。
「マジックマシン出動!!」
 そして、五人全員の配置が整い、マジックフォースはレッドの号令でマジックマシンを駆って戦地へと赴いた。
「んっ!?あれは…マジックフォース…!?」
 そこへある人物が通りかかった。その人物は銀色のライオンのマスクで顔を覆っていた。その人物はマジックフォースをよく知っていた。
「ふっ…そういう事か!!」
 その人物は走り去っていくマジックフォースを見て何かが解ったようだった。一体この覆面の人物は何者なのだろうか?
                        3
「いたぞ!!あいつだ!!」
 一方、敵の暴走に追いつく手段を手に入れたマジックフォースはカオスモンスター「バイクカオス」の発見に成功していた。
「止まれ!!これ以上の暴走は止めるんだ!!」
 マジックレッドは傍若無人な暴走行為をするバイクカオスに暴走行為を止めるようにと忠告した。
「またお前らか、俺は今物凄く嬉しいんだ!!邪魔するんじゃねえ!!」
 しかし、バイクカオスはマジックレッドの忠告を無視して、暴走行為を止めようとはしなかった。
「そのモンスターの言うとおりですよ!!マジックレッド!!」
 そこへ、バイクに乗った二つの影がマジックフォースの前に現れた。
「お前たちは…確か、四准将のガルバとミリガ!!」
「あら、名前を覚えてくれていたなんて光栄ね!!」
 バイクに乗った二つの影…それはデスカオス四准将のうちの二人であるガルバとミリガだった。
「彼はただバイクで走りたいだけなのですよ。」
「私たちは彼の望みをかなえてあげているのよ。だから彼を見逃してあげてくれないかしら?」
 ガルバとミリガはバイクカオスの望みがただバイクで街中を走ることだけであるためで自分たちはその望みをかなえてあげているだけだと言ってマジックフォースに対してこれ以上追跡をするなと警告した。
「ふざけるな!!」
「もうたくさんの被害が出てるのよ!!見逃せるわけないじゃない!!」
 しかし、マジックフォースの答えはもちろんNOだった。既に多大な被害が街に出ているためこれ以上の被害を増やすわけにはいかないのだ。
「交渉決裂ですか…。」
「仕方ないわね…デビラー兵団!!出番よ!!」
「ギーーッ!!」
 ガルバとミリガは自分たちの願いが聞き入れられなかったと理解してデビラー兵団召喚のカードを投げつけた。
 それによってバイクに乗ったデビラー兵たちが大勢現れた。だが、そのデビラー兵たちはまるで壁を作るかのようにしてマジックフォースの前に立ちふさがった。
「ちくしょう、これじゃ前に進めない…。」
「射撃なら俺の専売特許なんだが…。」
 マジックフォースはデビラー兵団によって行く手を遮られてしまった。しかも、射撃を得意とするマジックブルーは運転担当であるため得意の弓を使うことができなかった。
「みんな、こちらゼムス…聞こえるか!?」
「ゼムス!?」
「聖歌が回り道を見つけた。次の信号を右だ!!」
「了解!!挟み撃ちをしますから他の道も探してください。」
「解った!!」
 そこへ、ゼムスからの連絡が入った。探査用召獣「マジックスワロー」を使って敵を追っていた聖歌が回り道を発見したためそれを使って先回りをしろと命じた。
 これにマジックレッドは自ら挟み撃ちをする作戦を思い立った。これによりゼムスに他の道も探すように頼んだ。
「あの信号を右ね!!」
「そこは俺たちが行こう!!」
「頼んだぞ!!」
「任せておけ!!」
「必ず合流してね!!」
「分かってるよ!!」
 その道はブルーとピンクのペアが行くことになった。マジックピンクは必ず合流しようと他の三人と約束した。
「みんな、次は800メートル先を左に曲がってくれ!!そこを行けば挟み撃ちができる!!」
「了解!!」
 そこへゼムスが新たな回り道を見つけたと通信を入れてきた。そこを行けばさらにバイクカオスに近づくことを挟み撃ちに出来ると言う。
「翔助、その道はきみが行ってくれ!!ボクに考えがあるんだ!!」
 そこへマジックグリーンがレッドにその道を行くように言う。彼は自分なりに考えがあると言った。
「分かった、任せたぞ!!」
「任された!!」
 マジックレッドはマジックグリーンの言葉を信じて、ゼムスが教えた回り道を行った。しかし、レッドが回り道に入ったのは良いが、イエローとグリーンの前にはバイクに乗った数体のデビラー兵が壁を作るようにして立ちはだかっていた。
「鉄哉、もっと道の真ん中を走って!!」
「どうしてだ!?」
「作戦の一環だよ!!」
「どんな作戦かは知らねぇが分かった!!」
 マジックグリーンは突然立ち上がってマジックマシン03を運転するマジックイエローに対して道の真ん中を走れと頼んだ。
 マジックイエローは最初どんな理由があって道の真ん中を走れと言われているのか解らなかったが、それが作戦の一環だと聞かされるとすんなりとそれに従った。
「マジックディスク!!」
「なるほど…そういう事か!!」
 マジックグリーンは自身の個人武器「マジックディスク」を装備した。マジックイエローもそれを見て彼の作戦を理解したようだ。
「当たれーっ!!」
 マジックグリーンは思い切ってマジックディスクを投げた。
「ギーーーーッ!!」
「やった!!」
 すると、それは一体のデビラー兵が乗るバイクのタイヤに直撃した。それによりそのデビラー兵はバランスを崩した。
「ギーーーーッ!!」
「ギギーーーっ!!」
すると、バイクのコントロールを失ったデビラー兵は他の仲間も転倒に巻き込んで将棋崩しのように倒れた。
「あれ!?」
「おい、あれってどういう事だよ!?」
「おかしいな…一体だけ倒れればそれでよかったんだけど…。」
「まっ…いいじゃねえか。結果オーライだろ!?」
「そうだね。」
 だが、グリーンはデビラー兵の壁に侵入するための隙間を作ることを考えていて一体だけ倒れればそれでいいと思っていたようだったが、デビラー兵団が総崩れをすることになるとは予定外だったようだ。
 だが、イエローは「何はともあれ結果オーライだ」とグリーンを称賛した。小さな穴を開けるより思い切り壁を壊した方が進みやすいからだ。
「さあ、この先は通してもらうよ!!」
「あばよ!!四准将さんよぉ!!」
 思わぬ形で壁を取り除くことができたイエローとグリーンはマシンのスピードを上げて残ったガルバとミリガを抜き去った。
「悔しいーっ!!あんなお子様たちにしてやられるなんて!!」
 ミリガはマジックイエローとマジックグリーンに作戦で出し抜かれてとっても悔しがった。
「…ですが、彼らの実力はこの目で見ることができました。どうやらヴァンデック将軍の目に狂いはなかったようですね。」
「そうね…癪だけどそれだけは認めるわ。」
 だが、これによりガルバとミリガはマジックフォースの実力を認めざるを得なかった。彼らは思った…。ヴァンデック将軍の目に狂いはなかったと…。
 そんな彼らの目からマジックイエローとマジックグリーンが乗るマジックマシン03は遠ざかって行き、ついには見えなくなってしまった。
「二人とも、君たちはこのままその道をまっすぐ進んでくれ。そうすれば挟み撃ちは成功する。」
「了解!!」
 二人の准将を撒いたイエローとグリーンはゼムスの指示に従ってこのまま道をまっすぐに走った。
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「翔助くん、次はこの先の十字路をまっすぐ進め。次期に健次君たちも合流する。これで敵の進路を塞ぐんだ!!」
「あそこだな!!」
 一方、マジックレッドはイエローとグリーンの二人と別れた後、敵の目の前に立ちふさがるためにゼムスが教えた回り道に従ってマシンを走らせていた!!
「ここか…どうやらモンスターはまだ来ていないようだな…。」
 ゼムスの道案内に従って進むと、大きな通りに出た。自分マシン以外のエンジン音が聴こえないことから他のメンバーやバイクカオスはまだ来ていないようであった。
「来た!!」
 すると、そこへエンジン音が聴こえてきた。それはバイクカオスが乗るバイクのエンジン音であった。バイクカオスは物凄い轟音を響かせながらバイクを走らせていた。
「止まれ!!」
「くそっ…!!先回りされていたのか!!」
 しかし、マジックレッドがその行く先を遮ったため、バイクカオスはUターンしようとする。
「待ちやがれ!!」
「逃がさないよ!!」
「しまった!!」
 しかし、そこへ現れたのはバイクカオスを追っていたマジックイエローとマジックグリーンであった。これによりUターンをする道は閉ざされた。
「こうなったら別の道だ!!」
 そこで、今度は右折して逃げようとした。
「そこまでだ!!」
「大人しくしなさい!!」
「こっちもか!?」
 だが、そこには最初に他のメンバーと別れたマジックブルーとマジックピンクが立ちふさがっていた。
「もう降参してくれ!!あんたは利用されているだけだ!!」
 マジックレッドはこれ以上の暴走行為を止めて降参するようにとバイクカオスを説得した。
「撃て!!」
「なに!?」
 そこへ頭上から銃撃が放たれた。マジックフォースは危機一髪でその銃撃を交わした。
「あら、残念…はずれたわね。」
「どうやらガルバとミリガはしくじったようだな。」
「あいつらは確かサキュアとフランザ…。」
「また四准将か…!!」
 そこへ現れたのは銃をかまえたデビラー兵を従えた四准将のサキュアとフランザだった。どうやら、ガルバとミリガが失敗したときに備えて赴いていたようだ。
「邪魔をしないで!!」
「これ以上あのモンスターを暴走させることに何の意味があるんだ!!」
 ピンクとグリーンはサキュアとフランザに対してこれ以上バイクカオスを暴走させることにどんな意味があるのかと訊ねた。
「なにを言っているのだ…邪魔をしているのは貴様らの方であろう!!」
「なんだと!?」
「私たちは彼の夢を叶えてあげているだけよ…。彼はバイクレーサーを夢見ていたけどどこのチームも彼が暴走族にいたことを理由に受け入れようとはしなかった。彼はただ子供の頃からの夢をかなえたかっただけなのに…。」
 だが、ピンクとグリーンの問いに対してサキュアとフランザは寧ろ邪魔をしているのはマジックフォースの方で、自分たちは誰にも受け入れてもらえずに夢を叶えることもできないことを嘆くバイクカオスの夢を叶えてあげているだけだと主張した。
「だからって関係ない人に迷惑をかけていいわけがないだろ!!」
 これに対してマジックレッドはそれにより他の誰かに危害を加えることがいい事にはつながらないと反論した。
「残念ね…ただ聞き分けのない子供だったとはね…。」
「俺のやり方ではないのだがな…。荒療治しかないな…。」
 サキュアは残念だと呟いた。その一方でフランザは自分たちの言うことを聞かなかったマジックフォースに対して「お前たちには荒療治しかない」と言った。
「なんだ…!?銃口がそれたぞ?」
 しかし、デビラー兵が構えている機関銃の銃口はなぜかマジックフォースからそれた。
「はっ!!」
「わああああん…。」
「まさか!!」
 すると、イエローとグリーンがあることに気づいた。銃口を目で追っていくと、そこには泣いている少年がいたのだ。その少年の額には彼を的にするための赤い光が灯っていた。
「やれ!!」
「ギーーーっ!!」
 サキュアは非情にもデビラー兵に発砲を命じた。デビラー兵が放った銃弾は真っ直ぐに少年の方へと飛んで行った。
「危ない!!」
 しかし、危機一髪で少年にめがけて走ったマジックピンクが彼に飛びついて救出した。
「行け!!」
「ありがてえ!!」
「しまった!!」
 少年が狙われたのはマジックフォースの目を引き付けたためにしか過ぎなかった。サキュアとフランザの本当の狙いはマジックフォースの動きを封じてバイクカオスの暴走を再開させることにあった。
 フランザは作戦が成功し、バイクカオスに「先に行け」と命じた。バイクカオスはそれに従って暴走を再開した。
「ギーーーーッ!!」
「なに!?」
 その時、一筋の青い光が銃をかまえたデビラー兵に直撃した。そのデビラー兵は断末魔の叫びと共に黒い砂となって崩れた。
「貴様ら!!そこに直れ!!」
 その光を放ったのはマジックアローを装備したマジックブルーだった。ブルーは無関係な子供を巻き込むサキュアとフランザを睨み付けていた。
「また関係ない人を巻き込みやがって…。」
「お前たちは絶対に許さないぞ!!」
 続いてイエローとグリーンも二人の准将を睨み付けて自分の武器を装備した。
「あら、目的をお忘れじゃなくて?」
「なんだと?」
「貴様らの目的はあのモンスターの暴走を止めることであろう。」
 しかし、サキュアとフランザは「今のお前たちの目的は我々にかまっていることではなくカオスモンスターの暴走を止めることだ」と反論した。
「みんな、落ち着け!!これに関してはあいつらが正しい!!」
 これを見ていたマジックレッドは敵の挑発行為に怒るブルーたちに対して敵が間違いを言っていないと宥めた。
「すまない…その通りだな…。」
「くそっ…。」
 マジックブルーたちはレッドの説得に段々と心を落ち着かせた。徐々に敵が正論を言っていることが解ってきたのだ。
「さあ、第2ラウンドのスタートよ!!」
 これを見たサキュアは面白がっているのかマジックフォースに対して「第2ラウンドよ」と宣言した。
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「うわああああ…。」
「怖かったわね…もう大丈夫よ…。」
 一方、マジックピンクは恐怖で怯える少年を優しい言葉をかけていた。
「もう泣かないで…。」
「う…うう…。」
 マジックピンクは殺されそうになり恐怖を拭うことができない少年を優しく抱きしめた。すると、少年はだんだん嗚咽が少なくなっていき、ついには泣き止んだのだった。
「さあ…逃げなさい。お姉ちゃんたちが絶対に悪い人たちをやっつけるから!!」
「うん、助けてくれてありがとう。お姉ちゃん!!」
 マジックピンクは少年を安全な場所へと避難させた。少年はそれに従って安全な場所へと逃げようとする。
「あっ、ちょっと待って!!」
「なに?」
 しかし、マジックピンクはなぜか自分で逃げるようにと言った少年を呼び止めた。一体、何を思ったのだろうか…?

「どうしよう…このままじゃ逃げられちゃうよ!!」
「翔助、召獣砲だ!!」
「無理だよ、あんな蛇行運転じゃ狙いが定まらないよ。」
 一方、マジックレッドたち四人は再び逃げたバイクカオスに苦戦していた。イエローは最後の手段として召喚砲を使えとレッドに言うが、レッドは敵が滅茶苦茶な運転をしているために狙いを定められないから無理だと答えた。
「もうバイクから引きずりおろすしかない…だが、それには…。」
「…また追うしかないのか!!」
 しかし、マジックブルーは敵をバイクから引きずりおろすことを考えていた。だが、それを実行するには再びマジックマシンに乗ってバイクカオスを追うしか方法がなかった。
「仕方ない…みんな、マジックマシンに乗ってくれ!!もう一回奴を追うぞ!!」
「分かった!!」
 マジックレッドはブルーの考えを実行するために再び敵を追うことにした。もうそれしか方法がないのだ。
「待って、それじゃあ敵の思うつぼよ!!」
「あかり!?」
 だが、何者かがそれを止めた。その人物はマジックピンクだった。
彼女はただ敵を追いかけるだけでは四准将の思うつぼだと四人を叱咤した。
「じゃあ、どうやって止めるんだ?」
「それは健次が言った方法をやるの。そして、それをやるためにこれを使うの!!」
「サッカーボール!?」
 マジックピンクは敵の暴走を止めるために必要なアイテムを手に入れていた。それはなぜか彼女が持っていたサッカーボールだった。
 マジックピンクはこのサッカーボールを使ってマジックブルーが考えたやり方を実行することで敵の暴走を止めようと言う。
「サッカーボール…そうだ!!これをあのモンスターにぶつけて転倒させよう!!」
 これにマジックブルーは自分の考えを活かしてピンクが持っているサッカーボールをバイクカオスにぶつけて彼の暴走を食い止めようと考えた。
「だったらまずは高い所まで飛ばす必要があるな!!あかりがそのボールを空高く飛ばして誰かが蹴ってあのモンスターにぶつけよう!!」
 次にマジックレッドが敵にマジックピンクが高く飛ばしたボールをぶつけるためには誰かが高くジャンプしてボールをける必要があると言った。
「だったら空中でボールを蹴るなら踏み台が必要だな!!俺はその役をやるぜ。」
「ボクもその役をやるよ!!」
「俺もやろう!!」
 次にマジックイエローがボールを空中で蹴る役がいるのならその踏み台の役にならなければならない者が必要だと考えた。
そして、それを自分でやると買って出て、続いてグリーンとブルーも踏み台の役を買って出た。
「…となるとボールを蹴るのはオレって事か。よし、やろう!!」
「オッケー!!」
 そして、マジックレッドはブルー、イエロー、グリーンの三人が踏み台を買って出たことで鳳となる空中でボールを蹴る役になった。
「よし、行くぞ!!スタンバイ!!」
 そして、レッドの号令と共にブルー、イエロー、グリーンの三人は配置についた。
「あかり!!」
「よーし…飛んでけーーーーっ!!」
 レッドは続いてピンクにサッカーボールを空高く蹴るように言った。ピンクはそれに従い、彼女が蹴ったサッカーボールはアーチを描くようにブルーたち三人がいる方角へと飛んで行った。
「翔助、今だ!!」
「よっしゃ!!」
 ブルーはボールが空高く飛んできたのを見てレッドに準備ができたことを伝えた。ブルーたち三人は腕で踏み台を作っていた。
 レッドは踏み台ができたことを確認して踏み台役となっている三人がいる方へと目がけて走って行った。
「頼んだぞ!!翔助!!」
「行けーーーー!!」
 マジックブルーたち三人はレッドが自分たちの腕に乗ったことを確認すると、腕力でレッドを空高く飛ばした。
「当たれーーーーっ!!」
 マジックブルーたち3人によって空高く飛ばされたマジックレッドは空中でオーバーヘッドキックをしながら思いっきりサッカーボールを蹴った。
「うわああああ…。」
「やった!!」
 マジックレッドが蹴ったサッカーボールは見事にバイクカオスの直撃し、バイクカオスは転倒した。
 マジックレッドはそれを確認すると、空中で宙返りをして地上に着地した。
「みんな、今だ!!召獣砲行くぞ!!」
「了解だ!!」
「任せとけ!!」
「いつでも行けるよ!!」
「ここが決め時ね!!」
「召獣砲スタンバイ!!」
 敵が転倒したことで必殺技のチャンスが到来した。マジックフォースはマジックレッドの号令のもと合体必殺技「召獣砲」の準備にかかるため、使用するためのカードを呼び出した。
「…今回はあたしのようね!!」
「頼んだぜ!!あかり!!」
「任せて!!」
 召獣砲使用のカードには意志がある…そのため召獣砲の砲手はそのカードの意志によってランダムに決められる。それ故にマジックフォースにも誰が選ばれるのかはその時まで判らない。また、カードによって砲手に選ばれた戦士の目の前には他の者たちとは違い、カードが出現しない。
今回はマジックピンクの目の前にカードが現れなかった。どうやら、今回砲手に選ばれたのはピンクのようだった。
「はあああああ…」
「はあああああ…」
「はあああああ…」
「はあああああ…」
 レッドたち四人は砲手となったマジックピンクに力を分け与えた。すると、ピンクの頭上に光の弾が現れた。
「行くわよ…必殺!!召獣法!!」
 すると、マジックピンクは高くジャンプして、バレーボールのレシーブの要領でその光の弾を手で弾いた。
「うわああああ…。」
「大当たり!!」
 マジックピンクの召喚砲はバレーボールのように光の弾を弾くことで威力を発揮するものだった。彼女が弾いた光の弾は一直線へと飛んでいき、バイクカオスに直撃した。
 その衝撃でバイクカオスはバイクから振り落とされた。
「ううう…まだだ…まだ走るんだ…。」
「もうこれ以上の暴走は止めろ!!これ以上暴走しても悲しくなるだけだぞ!!」
 しかし、命拾いしているバイクカオスはそれでもなお走ることにこだわり、地を這いずりながらも転倒したバイクに歩み寄る。
 マジックフォースもとても見てはいられず、それを見ていることがつらいマジックレッドはバイクカオスに対して「これ以上の暴走行為は止めろ」と説得する。
「これを使え!!」
「なに!?」
 ところが、それを高いビルの上から見ていたフランザが一枚のカードを投げてきた。それはオオガマカオスの時にも使われたカオスモンスターを巨大化させるカードだった。
「そのカードでけりをつけなさい!!」
「止めろ、そのカードを使うな!!」
「うおおおおお…。」
 サキュアはそのカードを使ってけりをつけろとバイクカオスに命じた。それは「このカードを使って暴走したら死ね」と言っているようなものと同じであった。
 バイクカオスはそんな彼女を思惑も知ることもなく、レッドが止めるのも聞かずに躊躇うこともなくそのカードを使用して巨大化した。
「翔助…召獣たちを呼べ!!」
「もうそれしか止める方法はねえ!!」
「仕方ないか…召獣召喚!!」
 マジックフォースは巨大化した敵に対して召獣たちを呼ぶことになった。レッドは少し乗り気ではなかったが、もはやこれしか止める方法はなかった。
 マジックフォースは召獣召喚のカードをマジックチェンジャーにリードすると、空に向かって左腕を伸ばした。
「野郎ども、マスターからのお呼びだぜ!!」
「合点承知の助よ!!」
「来ましたね!!」
「待ってたデース!!」
「やりますわよ!!」
 マスターであるマジックフォースに呼び出されたマジックドラゴンたち五召獣は空中母艦「マジックホエール」の口から勢いよく飛び出してきた。
「搭乗!!」
 マジックフォースは五召獣が現れたことを確認すると、それぞれのパートナー召獣に乗り込んだ。
「合体だ!!」
「召獣合体!!」
 マジックフォースは五召獣を合体させるために合体コードを叫びながらマジックチェンジャーにリードしながら合体コードを叫んだ。
 五召獣たちはマスターたちの命に従い、合体した。
「完成!!グレートマジック!!」
 五召獣の合体は完了した。五体の召獣は人型ロボット「召獣剣士グレートマジック」となった。
「止まれ!!これ以上の暴走は止めるんだ!!」
「これ以上暴走したら死んじゃうよ!!」
「お願いだからもうやめて!!」
 グレートマジックに乗り込んだマジックフォースはバイクカオスを説得した。グレートマジックは最終手段だが、これ以上バイクカオスの暴走を許せば彼の命は尽きてしまうからだ。
「くそお…まだ邪魔をする気か…もう許さねえ!!」
 しかし、バイクカオスはマジックフォースの説得に応じることはなかった。彼はバイクに跨ると再び走り始めた。
「うわあああ…。」
「お前らを倒す!!」
 バイクカオスはバイクに乗りながら右手で剣を装備していた。これにバイクのスピードを銜えて攻撃力が高くなっていた。
「ちくしょう…どこから来るのか分からねえ!!」
「さっきと違ってあのスピードに追い付けるマシンなんてないからな…どうしたらいいんだ…。」
 それによってグレートマジックは苦戦を強いられていた。追跡の時とは違って敵のスピードに追い付くためのマシンがないからだ。
「考えろ・・・きっと何かいいカードがあるはずだ…。」
 しかし、そんな中でマジックレッドは冷静に「きっといいカードがあるはずだ」と言いながら数枚のカードとにらめっこをしていた。
「よし、これだ!!」
 そして、マジックレッドの目に一枚のカードが目に留まった。
「あかり、これを使え!!」
「なにこれ!?ダガー!?」
 すると、マジックレッドはそのカードをマジックピンクに投げ渡した。そのカードには英語で「ダガー」と書かれていて、ピンクのパートナー召獣マジックドルフィンの尾びれで出来たダガーの絵が描かれていた。
「いいか、作戦は召獣砲の時と同じだ。でも今度はモンスターに絶対に当てるな!!」
「そういう事ね!!」
 マジックレッドはピンクに対して作戦は召獣砲の時と同じだが、今度はカオスモンスターには当てるなと言う。
 マジックピンクもレッドの言葉を理解したようで、そのカードをマジックチェンジャーにリードした。
 すると、グレートマジックの両手にピンク色のダガーが装備された。
「健次、鉄哉!!動かないで!!」
「なに!?」
「お前、気が狂ったのか!?」
「落ち着けこれが作戦だ!!」
 だが、マジックピンクはパートナー召獣が足を形成しているブルーとイエローに対して動くなと命じた。
 ピンクが何を考えているのか解らないブルーとイエローにレッドは「これが彼女の作戦だ」と宥めた。
「うわあ、また来るよ!!」
「まだよ…まだ…!!」
 またもバイクカオスが迫ってきた。しかし、焦るグリーンを尻目にピンクは「まだだ」と呟きながら微動だにしなかった。
 その間にもバイクカオスの攻撃はやむことはなく、グレートマジックのダメージは一層ひどくなるばかりであった。
「今だ!!そこよ!!」
 その時、ピンクが動いた。彼女は「そこだ」と叫びながら物を投げる動作をした。それと同時にグレートマジックも右腕を大きく振ってダガーを投げた。
「うわあああ!!」
 グレートマジックが投げたダガーはバイクカオスが乗るバイクの前輪に当たった。これによりバイクカオスはバランスを崩して転倒した。
「しまった…もうバイクが使えない…。」
 しかし、バイクが使えなくなった途端にバイクカオスは急に気弱になってしまった。
「思った通りね。」
「…そうか、召獣砲の時も奴はバイクから振り下ろされた途端になにもできなかった…。」
「あいつは完全にバイクに頼りきってやがったんだな。」
「それさえなければ足もないのと同じなんだね!!」
「その通りだ!!」
 じつは、召獣砲の時にバイクカオスはバイクから振り下ろされた途端に何もできずに攻撃を受けた。
しかし、搭乗者ではなくバイクを狙ったのは、レッドが敵は自分の足では動かずにバイクで移動していたため、バイクが使えなくなれば身動きもできなくなると解ったからであった。
だから、マジックレッドは逃げる手段を使えなくするためにピンクにバイクカオスではなく乗っているバイクを攻撃させたのだ。
「見ろ、完全に動けなくなっているぞ!!」
「今だ!!剣を想像しろ!!」
 マジックフォースは敵が動けなくなっていることを確認すると必殺技を発動させるために剣を想像した。
「マジックセイバー!!」
 マジックフォースは剣を握っている場面を想像した。すると、グレートマジックの右手に必殺剣「マジックセイバー」が装備された。
「今助けるぞ…!!」
 レッドは赤い光で作られた剣を両手で握りながらバイクカオスに対して一言「今助けるぞ」と言った。
 それと同時にグレートマジックはバイクカオスに向かって突っ込んでいった。
「グレートマジック必殺剣術召獣斬!!」
 マジックフォースは声を合わせて必殺技の名前を言いながらバイクカオスを斬りつけた。
「ぐおおおおおお…!!」
 グレートマジックによって斬りつけられたバイクカオスは断末魔の叫びと共に光の粒子となって消えていった。
「これがあの連中の力か…。」
「思った以上の結果が出たわね…。」
「ヴァンデック将軍に報告だ!!」
 一方、それを見ていたサキュアとフランザは力を合わせて敵に勝利したマジックフォースの戦い方に期待した以上の結果が出たことに驚いていた。
 彼らはマジックフォースのチームワークを目の当たりにすると、満足した様子でその場を去って行った。
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「どこにいるんだ…。」
 戦闘終了後、マジックフォースはバイクカオスだった人間を探していた。マジックフォースの使命はカオスモンスターの姿にされてしまったものを元の姿に戻すこと。命を奪うことは許されていない。だからこそ生死を確認しなくてはならないのだ。
「いたぞ!!あそこだ!!」
 そして、数分間の捜索の末に道端に倒れている一人の青年を発見した。どうやらこの青年がバイクカオスだった人間のようだ。
「健次…どう!?」
「うううう…。」
「大丈夫だ、命に別状はない。」
「よかった…。」
 マジックグリーンが心配する中、マジックブルーはバイクカオスだった青年の安否を確認した。
 その結果は命に別状などなく無事に生きていることが確認された。それを聞いたグリーンはホッと胸を撫で下ろした。
「大丈夫か!?」
「元の姿に戻っている…。どういう事だ…!?」
「じつは…。」
 バイクカオスだった青年は元の姿に戻っている自分を見て、何が起きているのか解らなかった。
 マジックレッドはデスカオスが彼の願いをかなえると言う名目で悪事を働かせていたこととあのまま巨大化し続けていたら死んでいたことと今までのことを全て話した。
「そうか…俺はただの捨て駒だったんだ…。」
 ただ利用されていただけという悲しい現実を突きつけられる元バイクカオス。彼はやはり利用されるだけではなくなぶり殺しにされていたことにショックを受けていた。
「なあ、何であんなことをしたんだ?あんなことをしたってあんたが救われるわけがないのに…。」
 マジックレッドは意気消沈する青年に意を決してあることを訊ねた。それはなぜデスカオスの甘言に乗って暴走行為をしていたのかだった。
 レッドにしてみればそれはただデスカオスの口車に乗っただけではなく、彼らの悪事に加担して人々を不安にしていただけの無意味な行為でしかなかったからだ。
「誰も認めてくれなかったからだ…。俺はただバイクレーサーになりたかっただけなのに…。どこも俺が暴走族にいたってだけで門前払いしたんだ…。」
「ねえ、これって…。」
「あのサキュアって姉ちゃんが言ってたことと同じだぜ。」
「これだけはウソじゃなかったんだな。」
 バイクカオスだった青年はデスカオスに加担した理由は「自分はバイクレーサーになりたかっただけなのに、周りはみんな自分が暴走族にいただけで敬遠したからだ」と答えた。
 それは戦いの中でサキュアが言っていたことと同じ理由だった。散々彼を利用した四准将たちであったが、経歴でしか自分を見てもらえなかった彼の悔しさを利用しただけとはいえ一時的に彼の夢を叶えたのはウソではなかったようだ。
「あれ?あかりは?」
 すると、ブルーがこの場面に違和感を感じる。それはこの場にピンクがいないことだ。
「よし、決めた!!」
 しかし、レッドが発した一言がその沈んだ空気を変えた。かれは何かを決心したようだった。
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「ありがとう…。君のおかげで勝てたわ。」
 一方、マジックピンクは先ほどバイクカオスを止めるために使ったサッカーボールを一人の少年に渡していた。しかし、厳密にいうと渡しているではなく返却しているのだ。なぜならその少年は先ほどデスカオスの狙撃されていた所をマジックフォースに助けられた少年であるからだ。
じつはあのサッカーボールはこの少年から借りたものだったのだ。マジックピンクはそのサッカーボールを持ち主であるこの少年を探し出して返していたのだ。
「お姉ちゃん、これからもがんばってね!!」
「任せて!!」
 少年はサッカーボールを受け取ると、マジックピンクに「がんばってね」と言って帰って行った。
 マジックピンクは少年のその言葉に「任せて」と返した。
「あかり!!」
 そこへ三台のマジックマシンに乗ったレッドたちが現れた。
「乗れ!!」
「これからツーリングに行くぜ!!」
「早く行こうよ!!」
 ブルーはなにが起きているのか解らないピンクに対して「隣に乗れ」と言った。イエローによるとこれからツーリングに行くという。
「ねえ、翔助…その人誰?」
「さっきまでカオスモンスターだった人だよ。」
「えーっ!?」
「…………。」
 よく見るとレッドは後ろにバイクカオスだった青年を乗せていた。どうやら彼もツーリングに参加するらしい。
「早く乗れよ、おいてくぞ!!」
「うん。」
 ピンクはブルーに促されてマジックマシン02のサイド席に乗った。こうしてマジックフォースのツーリングが始まった。
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「どうだ、気持ちいいだろ!!」
「あ…ああ…。」
 ツーリングを楽しむマジックフォース。しかし、バイクカオスだった青年はなんで彼らは自分をツーリングに誘ったのか解らなかった。
「なあ、あんた誰も認めてくれないからカオスモンスターになって暴れていたんだよな!?」
「そうだ…。」
 すると、レッドは本題に入った。レッドは彼がバイクカオスとなって暴走行為をした理由を確認した。理由は経歴だけでしか合否を決めなかった者たちへの怒りであった。青年はその通りだと答えた。
「オレ…思うんだ…。そんな人を過去の経歴だけで決めつけるところなんて受ける必要はないってな。」
 レッドは言う。人を過去の経歴でしか見ないチームなど受ける必要などないと…。
「でも、こうも思う…人は一度ついた経歴は消すことはできない…それならそれを払拭する努力をすればいいとオレは思うよ。」
 レッドはさらに「一度ついた経歴はもう消すことはできないが、それを払拭する努力をすればいい」と付け加えた。
「だから夢を諦めるなよ…頑張ればちゃんと見てくれるチームは見つかるはずだ。」
 そして、最後にレッドは夢を諦めるなと言った。過去を払拭するほどの努力をすればきっと誰も経歴だけで自分を見ることは無くなりちゃんと見てくれるはずだと説いた。
(…だからツーリングに行こうって言ったのね…。)
 途中から参加したピンクはレッドがなぜ彼を連れてツーリングに行こうと言ったのか解らなかったが、ここに来てようやく理解した。
 レッドの狙いはツーリングをしながら度夢に向かって力することの大切さを説くことで夢を諦めさせないようにするためであった。
「ああ…その通りだな…俺はそんなことも忘れていたようだ…。」
 すると、青年はレッドの意図を理解したのか、心を入れ替えた。
「なあ、連れてって欲しい所があるんだ。」
「いいけど、どこなんだ?」
「じつは…。」
 すると、青年はレッドに対して連れてって欲しい場所があるからそこへ連れてってくれと言った。
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「本当にいいのか!?」
 しばらくして、マジックフォースは青年が行きたがっていた場所へと到着した。
 だが、レッドは青年に対して「本当にいいのか?」と訊ねた。じつは、そこは地元の警察署であった。
「いいんだ…。俺は罪を償って過去を払拭させて見せるぜ。」
 じつは、レッドの言葉に触発された青年は過去を払拭させるため、まずは警察に自首して罪を償うために警察署に連れてって欲しいとマジックフォースに頼んだのだ。
「見てろよ、俺は絶対に罪を償って絶対にレーサーの夢を叶えて見せるぜ!!」
「ああ、楽しみにしてるぜ!!」
 青年はマジックフォースに向かって罪を償って出所したら絶対にレーサーになって夢を叶えて見せると堂々と宣言した。
 それを見たレッドは笑顔で楽しみにしていると返した。
「…じゃあな!!」
「…必ず夢を叶えろよ!!」
 青年は絶対に夢を叶えて見せると宣言すると、警察署の中へと消えていった。
「これでいいのよね…!?」
「ああ…。」
「あの人はもう悪いことはしねえよ。」
「夢…叶うといいね…。」
 青年が警察署の中に入って行くところを見たマジックフォースは彼がもう悪事を働くことはないと確信していた。
「帰ろう…。」
 そして、レッドの帰ろうという一言でマジックフォースは基地へと帰って行った。
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「ただいま…。」
 そして、マジックフォースは地下基地へと帰ってきた。
「おう、お帰り!!」
「遅かったね。」
「コーヒー飲む?」
「えっ!?強一郎さん!?」
 しかし、そこにはゼムスたちと一緒にコーヒーを飲みながらくつろぐ銀色のライオンのマスクをかぶった青年がいた。
「…あの…あなた誰ですか!?」
 翔助はそれが誰なのか判らず、そのライオンのマスクの人物に「あなたは誰ですか?」と尋ねた。
「俺だよ、俺!!」
 銀色のライオンのマスクをかぶった青年はマジックフォースが自分が誰なのか判らないと知ると、正体を明かすためにマスクを脱いだ。
「えっ…!?」
「強一郎さん!?」
「ビックリしたか!?」
 マジックフォースはライオンマスクの青年の素顔を見て驚いた。ライオンマスクの正体…それは本来のマジックイエロー獅島強一郎だった。
「どうしてここに!?」
「たまたま君たちがバイクで走って行くところを見てね…ここに来てみたらやっぱり戦いに行っていのをしってさ。全てモニターで見させてもらったよ。」
 じつは強一郎は街を歩いていて偶然バイクに乗って走り去ったマジックフォースを見て彼らが戦いに赴いたことを知り、それを見るためにこの地下基地に来たのだった。
「どうやら、俺が教えたヒントを理解したようだな。」
 強一郎はマジックフォースの戦いの一部始終を見て、自分が言った「マジックフォース選抜試験には実技試験だけではなく学科試験もあった」というヒントの意味をマジックフォースが理解したことを知った。
「はい!!策を講じてくる相手には武力だけで挑んでも勝てない…。」
「…だったら、こっちも相手の裏をかくような作戦を考えなくてはならない…。」
「…実技は強大な悪と戦うための力を測るための試験…。」
「…そして、学科は策士に対抗するための頭脳を図るための試験…。」
「…だから実技だけではなく学科も試験内容にあった。ですよね?」
「その通りだ…実際俺も学科試験は芳しくなかった…。だからパワー重視のイエロー枠にしか選ばれなかったんだ。」
 じつは実技試験だけではなく学科試験もあった理由は作戦を講じてくる相手に対して武力だけで挑んでも勝つことはできないためにそのためにはこちらもそれを上回る作戦を講じなくてはならない必要があったためであった。
 強一郎は自分は運よくメンバー選ばれたが、実際は学科の成績が芳しくなく実技の成績だけで合格したためパワー重視のイエローしかなかったという苦い経験から作戦を練ることの大切さをわからせるために選抜試験に学科試験があることを教えたのだった。
「でも君たちはすごい…。」
「そうね…相手を制圧するだけではなく改心までさせるなんてすごいわ。」
「俺たちじゃあそこまではできなかっただろうな…。」
 すると、ゼムスたちは今回の戦いの勝利したマジックフォースを称賛した。理由は敵を制圧させるだけではなく、命を奪うこともなく改心までさせたことであった。正直、自分たちでは敵を改心させるなどできなかったと思っていたからだ。
みなさん…オレたちはデスカオスの野望のために誰かが死ぬところなんて見たくありません…。今回は運がよかっただけです…。でもオレたちはこの戦いで誰一人死人を出したくありません…。」
しかし、翔助たちマジックフォースはゼムスたちの称賛に甘えることはなく、この戦いで死人を出したくないと言った。デスカオスに利用されるだけされて理不尽に命を散らされる人たちをこれ以上見たくないからだ。
「…それでいい…それでいいんだ…!!」
 マジックフォースの決意を見たゼムスはそれでいいと彼らに言った。
「だからオレたちは絶対にこの戦いに勝ちます。」
 そして、翔助はゼムスたちに対して「絶対にデスカオスに勝つ」と宣言した。この時、マジックフォースは改めてデスカオスから世界の平和の奪還をすることを決意した。
 ゼムスの目には決意に満ちた目をしているマジックフォースが写っていた。

                                   …TO BE CONTINUE!!
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